2009年4月16日木曜日

平成20年度 研究部会報告書・ファッションマーケティング論研究会

代表責任者名 早川雅明
研究部会メンバー数 26人

- 研究部会の主な活動報告 -

本研究会の第7期20年度研究のワークショップ並びセミナーを下記日程で実施した。

1. 消費者研究グループ(以下《消》とする)
 研究テーマ「団塊世代が作る次世代高齢層のニューライフモデルの考察第2報」ではエスノグラフィ調査を分析・考察し、論文投稿した。

2. リテール研究グループ(以下《リ》とする)
 研究テーマ「ファッション系女子学生のファッション意識」のアンケート調査を分析・考察し、論文投稿した。尚、前期研究テーマ「ファッションダイジェストブック」のCD資料制作をする。

3. ファッション情報研究グループ(以下《情》とする)
 本年度からファッション業界におけるファッションビジネス情報の紹介・提供を産学にブリッジする研究をセミナー形式で企画運営を開設した。

(1)平成20年5月24日 第1回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
 《消》前期で実施したインタビューを再検証
《リ》アンケート項目の検討
《情》セミナー開催への準備会議

(2)平成20年7月5日 第2回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
 《消》インタビューを再検証し、団塊世代女性の「新しい発見」箇所をみつけ、不足内容を補充
《リ》アンケート集計の検討
《情》セミナーへの運営計画
《リ》は論文投稿のため、独自のワークショップを8月9日に実施(論文作成の検討

(3)平成20年8月23日 第3回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
 《消》論文作成の検討、役割分担と論文書式の統一化
《リ》東海地区のアンケート集計結果の確認、検討
《情》第1回セミナー開催への準備(案内文など)講師依頼

(4)平成20年9月27日 第4回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
 《消》論文投稿に向け、まとめ方の検討
《リ》欠席のため、10月11日開催 投稿論文の検討
《情》セミナー開催の準備作業の確認

(5)平成20年11月8日 第5回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
 《消》論文「団塊世代が作る次世代高齢層のニューライフモデルの考察第2報」を10月29日に投稿。その投稿文の検証と来期研究内容を検討
《リ》論文「ファッションを学んでいる女子学生の意識行動に関する研究」を10月31日に投稿
《情》第1回セミナー(10月25日開催。参加者146名)の検証、反省、内容まとめ作業

(6)平成20年12月20日 第6回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
   各グループの研究経過と次年度の活動についてその方向を検証
 《消》来期研究課題「ファッション系女子学生の母親のライフスタイルについて」の意識調査及び分析を行うこととする。次回、仮説を立てることとする。
《リ》のアンケートデータの活用を検討
《リ》ヤングファッションマーケット研究の分析報告と検討
《情》セミナー開催を年2回実施することを決議、次回は来年5月予定とする。

(7)平成21年3月7日 第7回ワークショップ(場所:上田安子服飾専門学校)
 本年度活動報告と新年度研究の運営について研究会全体の検証、提案
各研究グループで新年度研究方向について検討、提案を実施
関西支部合同研究会参加について検討

以上

この場を拝借し、ワークショップ会場をご提供下さった、上田安子服飾専門学校に謹んで御礼を申し上げます。

− 今後の活動目標・計画 −

本研究は設立来10余年2研究グループで活動運営してきたが、本年度からファッション情報グループを加設し、より広いファッションビジネス研究や活動を運営することになった。新年度はこの3グループ活動を一層高め、広く学会会員に参加してもらえる活動に邁進していきたい所存である。

− 研究部会活動における課題・問題点 −

共同研究の認識を一層高めた研究運営を推進し、ファッション産官学に寄与していきたい。

平成20年度 研究部会報告書・ファッション素材研究部会

代表責任者名 福冨美代子
研究部会メンバー数 10人

− 研究部会の主な活動報告 −

ニット素材(2タイプ)の製品化にあたってのデザインと生地の関係を調べていますが諸事情により進行が遅れ、3月中旬に最後のまとめ(会議)を予定しています。

平成20年度 研究部会報告書・ファッションIT研究会

代表責任者名 野中一男 
研究部会メンバー数 5人

− 研究部会の主な活動報告 −

・3Dからオーダメードが出来る仕組みを実証実験する。
日 時:2008年10月から2009年3月まで月1回(毎月第2日曜日)
場 所:マロニエファッションデザイン専門学校・デザイン校舎
内 容:「イレギュラーサイズ」パターン研修会
前年度行った、3DモデルからCADパターンを通してトワル組みでの実物検証を活かした進化検証。補正されたボディー4体を元にイレギュラーサイズの原型作成を3Dバーチャル上で作成したボディーから行い検証を進めている。

・3DWEBでの衣服製作を検討。今期はWEBでの衣服プロモーションとして取り組むところからスタートした。実際のWEBコンテンツの2点を制作した。

・デジタルファッションクリエイター「-ish」の協力を得て、デジタルファッションショーコンテンツを携帯電話端末の「iPhone」のアプリとして搭載した。

・上田学園の協力を経て「ビジネスプロデュースコンペティション」へのお手伝いでコンテンツ作成参加。衣服とソックスのコーディネーションが瞬時に行え、ビジネスモデルもユニークであった。

・上記を踏まえた上でデジタルとアナログのファッションコンテストを行う。
日 時:2008年10月2日(木)
場 所:CEATEC JAPAN 2008 イベントホールメインステージ @幕張メッセ
内 容:ファッション・オン・デマンド2020/Fashion Planet構想について々なデジタルツールで作成した衣服とその3Dデジタルツールをファッションショーという形でデジタルファッションクリエイター「-ish」の協力を得て行い。実際の出来栄えやプレゼン手法等、新たな人材のあり方を打ち出した。

平成20年度 研究部会報告書・和文化ファッション研究会

代表責任者名 樹下林子 
研究部会メンバー数 5人

− 研究部会の主な活動報告 −

京都 野田株式会社と、夏きもの(2009 夏・秋・単衣きもの)の意匠デザインの研究と開発

2008年6月23日(月)「お茶席」をテーマに企画打ち合わせ
ターゲット・素材・カラー・コーディネイト・販促など。
2008年9月22日(月)50柄のプレゼンテーションの結果、4柄 各4色展開が決定。
展示会にて発表(秋用として6柄採用決定)
2009年1月29日(木)展示会にて評価をいただく。
(生活者提案型マーケティング)


− 今後の活動目標・計画 −

意匠デザインの提案をフォーマルきものなどにも広げてゆきたい。

平成20年度 研究部会報告書・インターンシップ研究会

代表責任者名 本山光子 
研究部会メンバー数 3人

− 研究部会の主な活動報告 −

今年度の計画としては、インターンシップにおける学生に求められる能力、知識、資格条件についての調査・研究とまとめ、それを元に、各プログラムに対応した学校教育にカリキュラムのあり方と内容を研究のテーマとして予定したが、今年度は活動休止状態であったため、十分な研究が行えなかった。

− 今後の活動目標・計画 −

現在、非常に厳しい経済不況の中、インターンシップとして学生を受け入れるファッション企業の現状も非常に厳しくなっている。しかしだからこそより実践力を持つ学生の育成が求められ、学生自身の運営による小売店舗をファッションビルや百貨店で展開するなどの産学協同の事業に取り組み、実践教育の成果をあげている学校が広がっている。そこで今年度は平成20年度の研究テーマに加えて、実践力を身に付ける教育カリキュラムの事例研究を行っていきたい。

− 研究部会活動における課題・問題点 −

今年度、活動休止状態であったことを踏まえて、研究会の運営の仕方、研究会の主旨の検討、研究会そのものの必要性なども今年度は検討していきたい。

平成20年度 研究部会報告書・ファッションビジネス教育研究部会

代表責任者名 真脇郁子
研究部会メンバー数 6人

− 研究部会の主な活動報告 −

少子化とファッション人気の低迷で服飾デザイン系専門学校へ進学する高校生の減少が目立っている。そこで服飾デザイン系学科・コースを併設する高校を対象に、ファッション分野を進路選択する高校生の意見、専門学校との連携の1つとして、衣服製作の体験を通して、ファッション分野への興味を喚起し、進路選択に役立てるため平成20年11月3日実施の第2回全国産業教育フェアファッションショーを支援した。上田安子服飾専門学校と大阪文化服装学院は平成20年度4月から大阪市立泉尾工業高等学校と大阪府立佐野工科高等学校で服飾デザインを専攻する生徒に対し、体験講座を開設。内容はデザイン立案からパターン作成、トワル組、縫製を指導。

[大阪文化服装学院協力]
・デザイン指導 4/3, 4/18, 4/19, 4/30 (4回)
・採寸・素材チェック 6/6
・パターン指導 7/29, 7/30, 7/31(3日間)
・縫製指導 8/25, 8/26, 8/27(3日間)
・11月3日第2回全国産業教育フェアファッションショー出品

[体験した生徒のアンケートから抜粋]
・職業体験について詳しく教えてもらって分かりやすかった
・将来進みたい分野(職業)が分かった。
・自分の職業の適性がわかった。
・職業についての社会の仕組みがわかった。

平成20年度 研究部会報告書・ファッションデザイン研究会

代表責任者名 三原道子
研究部会メンバー数 4人

− 研究部会の主な活動報告 −

教育を考える中で「学生のモチベーションを上げることが、その後の学生の態度や行動に、ポジティブな影響と変化をもたらすのではないか」との仮説に基づいて、学生の憧れを抱いているファッションデザイナーの仕事の現場と学校を既存の設備とインターネットの回線を利用して、直接つないで通常では見ることの出来ないプロフェッショナルの製作過程やクライアントからの要望を作品に反映させていく場面に触れることにより、学生のモチベーションがどのように変化したのかを科学的に分析しその効果を計測した。

その結果、モチベーションは、一定の目標行動に方向付けを導くものであり、ライブ型e-learningはこの方向付けを導く手段として有用であった。また、学生個々人のみならず空間を共有する全体にも影響を与えた。

e-learningの実証講座を行ってから約1ヵ月後に学内で行われた就職説明会において、企画から「今年度の学生は、積極性がある」との評価を受けた。その評価された学生の多くは、今回のライブ型e-learning実証授業参加者であった。また、今回ライブ授業を受けた1年生と受けていない2年生の様子を比較すると、明らかにライブ授業を受けた1年生の積極性が高いという現象が発生した。これもライブ型e-learningの成果の一つと考えられる。

[ライブ型e-learning]
第1回目
講 師:堀木厚志 ファッションデザイナー
場 所:堀木厚志先生の仕事場(東京)
上田安子服飾専門学校ライラックホール(大阪)
日 時:平成20年1月18日(金)
受講者:上田安子服飾専門学校
ファッションビジネス学科1年生 80名
第2回目
講 師:津村耕祐 ファッションデザイナー
場 所:津村耕祐先生の仕事場(東京)
上田安子服飾専門学校ライラックホール(大阪)
日 時:平成20年1月21日(月)
受講者:上田安子服飾専門学校
ファッションクリエイター学科1・2・3年生
ファッションクリエイターアドバンス学科1・2年生
ファッション工芸デザイン学科1・2年生
合計98名
第3回目
講 師:勝井北斗 八木奈央 ファッションデザイナー
場 所:勝井北斗 八木奈央先生の仕事場(東京)
上田安子服飾専門学校ライラックホール(大阪)
日 時:平成20年1月22日(火)
受講者:上田安子服飾専門学校
ファッションクリエイター学科1・2・3年生
ファッションクリエイターアドバンス学科1・2年生
ファッション工芸デザイン学科1・2年生
合計118名

※e-learning 実施日は、平成20年1月18日、21日、22日ですが、調査分析・結果報告等がその後、続きましたので、平成20年度研究部会報告にさせていただきました 

平成20年度 報告スケジュール

「平成20年度 ファッションビジネス学会 関西支部 研究会 報告スケジュール」はこちらです。

平成20年度 事業報告書

年 月 日項 目会 場
平成20年 
6月26日 (木)事務局引継ぎマロニエFD専門学校
6月27日 (金)引継ぎ資料着関西支部 事務局
7月3日 (木)平成20年度総会報告・年会費のお願い発送関西支部 事務局
7月5日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・消費者研究グループ 第2回ワークショップ
・リテール研究グループ 第2回ワークショップ
上田安子服飾専門学校
7月23日 (水)ファッションビジネス学会全国大会(東日本支部主催)
研究発表、ポスタープレゼンテーションのお知らせ
メーリングリスト
7月28日 (月)ファッションビジネス学会全国大会への参加募集メーリングリスト
7月29日 (火)ファッションビジネス教育研究会・3日間ワークショップ大阪文化服装学院
8月9日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・リテール研究グループ ワークショップ
上田安子服飾専門学校
8月23日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・消費者研究グループ 第3回ワークショップ
・リテール研究グループ 第3回ワークショップ
・ファッション情報研究グループ 第3回ワークショップ
上田安子服飾専門学校
8月25日 (月)ファッションビジネス教育研究会・3日間ワークショップ大阪文化服装学院
9月20日 (土)ファッションビジネス学会全国大会(東日本支部主催)
・ファッションIT研究会発表
・ファッションデザイン研究会発表
・ファッションビジネス教育研究発表
杉野学園
9月22日 (月)和文化ファッション研究会・研究会発表東洋FD専門学校
9月26日 (金)会費請求書類発送関西支部 事務局
9月27日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・消費者研究グループ 第4回ワークショップ
・ファッション情報研究グループ 第4回ワークショップ
上田安子服飾専門学校
10月2日 (木)ファッションIT研究会
ファッション・オン・デマンド2020/Fashion Planet構想について
幕張メッセ
10月3日 (金)会費請求書類発送関西支部 事務局
10月9日 (木)臨時役員会マロニエFD専門学校
10月11日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・リテール研究グループ 第4回ワークショップ
上田安子服飾専門学校
10月12日 (日)ファッションIT研究会
・「イレギュラーサイズ」パターン研修会 1回(6回コース スタート)
マロニエFD専門学校
10月25日 (土)ファッションマーケティング論研究会主催
・ファッション情報研究グループ セミナー開催
マロニエFD専門学校
11月3日 (月)ファッションビジネス教育研究会・研究会発表ATCホール
11月8日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・消費者研究グループ 第5回ワークショップ
・リテール研究グループ 第5回ワークショップ
・ファッション情報研究グループ 第5回ワークショップ
上田安子服飾専門学校
11月9日 (日)ファッションIT研究会
・「イレギュラーサイズ」パターン研修会 2回
マロニエFD専門学校
12月3日 (水)会費請求書類発送関西支部 事務局
12月20日 (土)ファッションマーケティング論研究会
・消費者研究グループ 第6回ワークショップ
・リテール研究グループ 第6回ワークショップ
・ファッション情報研究グループ 第6回ワークショップ
上田安子服飾専門学校
平成21年 
1月18日 (日)ファッションIT研究会
・「イレギュラーサイズ」パターン研修会 3回
マロニエFD専門学校
1月29日 (木)和文化ファッション研究会・研究会発表東洋FD専門学校
2月8日 (日)ファッションIT研究会
・「イレギュラーサイズ」パターン研修会 4回
マロニエFD専門学校
2月27日 (金)ファッションビジネス学会運営企画会議文化女子大学
3月7日 (土)ファッションマーケティング論研究会・第7回ワークショップ上田安子服飾専門学校
3月8日 (日)ファッションIT研究会
・「イレギュラーサイズ」パターン研修会 5回
マロニエFD専門学校
3月14日 (土)ファッションビジネス学会役員会開催
ファッションビジネス学会合同研究発表会
マロニエFD専門学校