2012年3月5日月曜日

ファッションビジネス学会関西支部総会と合同発表会が開催されました

当日の様子
[活動報告]

日 時:平成24年3月3日(土)13:00~17:40
場 所:大阪文化服装学院 すみれホール
内 容:
平成23年度より関西支部担当校となった大阪文化服装学院において初の公式行事となる合同研究会は、基調講演として、JR西日本SC開発株式会社・営業部次長の嶋崎洋史氏を講師にお招きして「ファッションビル "ルクア" の誕生」をテーマにご講演いただきました。

内容は下記関西支部顧問の菅原先生のレポートを参照してください
基調講演の後、関西支部の6つの研究部会からの活動報告と情報交換会が開催されました。

副支部長 野中一男

<菅原正博顧問レポート>

恒例のファッション・ビジネス学会関西支部の合同研究会が大阪文化服装学院で開催されました。午前11時からは、森関西支部長の司会で来年度の事業計画が決定されました。午後からは、学会員の研究発表がありましたが、それに先立って、特別講演としてJR西日本SC開発株式会社の嶋崎洋史営業部次長から「ファッションビル "ルクア" の誕生」というテーマでお聞きしました。

梅田地域では、歴戦錬磨の大手百貨店が陣取っている市場にデビューするルクアが、果たして成功するのか、という疑問もでていましたが、実際、ふたを開けてみると、ルクアが圧倒的な集客力で、目標を上回る高業績を維持してきたために、果たして、どのような仕掛けで臨んできたのか、という期待でお話をお聞きしていました。

この講演をお聞きして、別に特別な奇策を講じてきたのではなく、あくまでもオーソドックスな戦略的マーケティング計画ステップを踏んで着実に実行してこられたという事がよく理解出来ました。講演のレジメの目次を見ても、

1.コンセプト
2.ターゲット
3.ポジショニングマップ
4.商圏
5.MD戦略
6.レイヤープラン
7.フロアにおけるゾーニング
8.環境
9.運営・サービス

の9ステップでお話を聞き、大変解りやすい説明でした。

お話をお聞きして「敵を知り、己を知れば百戦あやうからず」という孫子の兵法を思い出しました。まだ1年を経過していませんが、小売り経験の浅いJR西日本SC開発株式会社が、梅田市場の消費者の好みを先読みして、それをMDおよび店舗運営にきちっと反映すれば、成功するチャンスがまだまだあるという事を身をもって証明して頂いたので、すごく説得力があり、われわれファッションビジネス学会のメンバーも、大変勇気づけられた講演でした。